​日本イスラエル商工会議所について

設立目的:歴史と存在意義

日本イスラエル商工会議所(JICC)は其の前身で任意団体であるJapan Israel Culture and Business Association(JICBA)を弊会議所の創設者で前会頭の藤原宣夫が東大駒場同級生の小和田恒元国連大使等、多くの官界、経済界の強力を得て1994年2月に創設し、其の2年後の1996年6月には通産省(現経産省)所管の日本商工会議所の規定に基づき許可を取得、改めて日本イスラエル商工会議所として正式に設立されたものであります。設立の精神からその基本精神は「日本イスラエル商工会議所」の定款;第一章、第3章にある設立目的として『本会議所は日本とイスラエル間の商業の取引の促進、文化交流の拡大、貿易並びに投資の促進等の為、会員間の情報交換の場を提供し、又、日本の社会に大使、イスラエルに関する各種の歴史、文化並びにビジネス情報を提供し、もって日本とイスラエルとの商工業の発展、文化の交流等に寄与する事とする』と書かれています。設立以来関係各位のご支援を頂きながら両国の経済は云うに及ばず、政治や文化等多方面に亘って交流の道を築きつつ、種々のイベント活動―欠礼講演会、ビジネス交流会、ミッシオン派遣、企業及び個人表彰等―を通して、着実に発展しておりますこれからも日本にとって大切な二国間の総括的な交流をもって、双方の国の為に役に立てる様努力する所存であります。

 

歴史に残る偉大な芸術家や各界に圧倒的多数のノーベル賞受賞者を輩出している事を考えますと、世界最先端にあるイスラエルの独創的な化学技術力やそれを基盤として発展される日本との経済交流が必要な事は云う間でもなく、又、その苦難の道の歴史に養われた文化、芸術は云うに及ばず、危機管理能力等にねざす独創力と生きる知恵に学ぶ事を多いと考えられます。

 

2009年2月には弊商工会議所とJICBA設立15周年を元モサド長官Efraim Halvy 氏を、又2017年にはJICC設立20周年をイスラエル現役副首相マイケル・オレン氏を迎えて都内で盛大な晩餐会を開催させて頂きました。現会員はイスラエルに関係されている方ばかりではなく、多岐に渡る分野の方方の集まりであり、会員相互の交流も盛んにおこなわれており、月例講演会は会員の視野や教養を高める場としてご利用頂いております。日本とイスラエルの相互理解と交流発展の為、私達の視野を広める窓口としても皆様にこの商工会議所をご利用して頂きたく、大勢の方方のご入会をお待ち申し上げております。

 

日本イスラエル商工会議所

私とイスラエル

日本イスラエル商工会議所創設者:初代会頭 藤原宣夫 

私とイスラエル

1991年末に私は35年勤務した総合商社を退職し独立した。以来、何か日本の国際交流に貢献出来る仕事をしたいと考えていたある日、奉職した商社の手帳に載っている世界地図を見ているとイスラエルという国が乗っていない。資源の乏しい日本は石油の供給を中東アラブ諸国に依存し「アラブ友好国」の旗揚げをした手前、イスラエルとの交流を避けていたのだ。日本政府は91年のG7「ロンドン・サミット政治宣言」の呼びかけに応じて翌92年にはアラブ諸国に対し日本はイスラエル・ボイコットをしないことを正式に通告したが、それでも財界はイスラエルを敬遠していた。私はこの事に注目し、早速、同級生だった元外務次官小和田恒氏や竹下元総理、三好元経団連事務総長等に打診したところ、商工会議所の設立の依頼を受けた。イスラエルに労働党政権が誕生した92年、「イスラエル・日本親善商工協会」(56年にイスラエルに設立)に招待されスピーチをする機会を与えられた折り、両国の貿易投資の促進と親善を深める為の組織をぜひ日本に設立して欲しいとの要請を彼地からも受けた。翌93年4月経団連はイスラエルへ使節団を派遣した結果判明したのはイスラエルのIT産業やバイオの世界は最高水準の先進的技術のレベルに達しており、ほかにも航空機産業、農業技術、環境保全産業など高い競争力を持っている事が判明し又、交易条件としては米国、EU、EFTAとの自由貿易協定も結んでおりこれら諸国との交易中継基地として大変魅力的な国である事を改めて使節団は認識したのである。
さて、日本での商工会議所の設立にあたって、先ず互いの文化、歴史を理解し尊敬する基礎がある事が大切と考え、93年、私は“Japan Israel Culture & Business Association” (通称JICBA)を東京で創設した。その後96年に旧通産省から「商工会議所」なる名称使用許可を頂いて日本イスラエル商工会議所“Japan Israel Chamber of Commerce” (通称JICC)が正式に設立され現在に至っている。過去数回にわたって経済ミッシオンを派遣したのをはじめ、国内では月例勉強会、市場情報交換会、ビジネス貢献会社顕彰イベント等も活発に行っているが、昨年4月には、現在イスラエル首相代行であるオルマット氏を迎え盛大な歓迎会を催す事が出来、益々商工会議所の日本とイスラエルを繋ぐ活動が各方面から期待されているのは嬉しい限りである。
オルメット首相代行に関しては、エルサレム市長時代の96年にJICCから立派な梵鐘を市に贈呈した事が忘れられない。又95年ラビン元首相夫妻が国賓として訪日され首相官邸の晩餐会でパレスチナとの共存へ「武士道の精神」を彷彿とさせる寛容な精神に溢れたスピーチをされたが翌年不幸にして凶弾に倒れられ、弔問のため故エレーナ夫人を訪ねた事は昨日の様に思い出される。03年にはペレス元首相80歳の誕生祝いにお招きを受けたがクリントン、ゴルバチョフを始め世界各国からの元国家元首が参列し平和への道を模索した折り、名だたる日本人の姿がなかったのは誠に残念であった。ペレス氏とはそれ以来時おりお目にかかり、卓越した国家指導者の一人として畏敬の念を持って接する光栄に浴している。JICCは又、杉原千畝氏の肖像画をヘブライ大学に贈呈したが其の節のシロニー同大学教授との交友関係も私とイスラエルの強い絆のひとつとなっている。現イスラエル・コーヘン大使が空手を始めとした日本の武道に精通され多くの日本人から信頼と尊敬を得ておられる事は私ども両国にとって大変幸せな事と思っている。
建国以来22の仮想敵国に囲まれながらも着実に経済発展をして来たイスラエルの人々の生き様に常々感銘を受けている私は、自分なりの平和と友好を求める旅をこれからも続けていく事になりそうだ。この事が両国交流のお役に立てれば、それは私にとっても望外の喜びである。        (2006年3月12日執筆)

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